ＳＢＲ（スチレンブタジェンゴム）の特性一覧と用途

ＳＢＲ（スチレンブタジェンゴム）の参考データ

ゴムの種類（ＡＳＴＭによる略称）		スチレンブタジェンゴム(SBR)
化学構造		ブタジェン･スチレン共重合体
主な特徴		天然ゴムより耐摩耗性、耐老化性が良いが耐油性が劣るため、オイルシールや一般的なパッキン類には不向き。
純ゴムの性質	比重	0.92～0.97
純ゴムの性質	ムーニー粘度ＭＬ１＋４(100℃)	30～70
配合ゴムの物理的性質および耐性	可能なＪＩＳ硬さ範囲	30～100
	引張強さ(kgf/cm²)	25～300
	伸び(%)	800～100
	反発弾性	○
	引裂き強さ	△
	耐摩耗性	◎
	退屈曲き裂性	○
	使用可能温度範囲(℃)	-60～100
	耐老化性	○
	耐候性	○
	耐オゾン性	×
	耐炎性	×
	電気絶縁性(Ω・㎝)体積固有抵抗	10¹⁰～10¹⁵
	ガス透過性(cc･cm/cm²･sec･atm)	12
	耐放射性	○
耐油耐溶剤性配合ゴム	ガソリン,軽油	×
	ベンゼン,トルエン	×
	トリクレン	×
	アルコール	◎
	エーテル	×
	ケトン(MEK)	△～○
	酢酸エチル	×～△
配合ゴムの耐酸耐アルカリ性	水	◎
	有機酸	×
	高濃度無機酸	△
	低濃度無機酸	○
	高濃度アルカリ	○
	低濃度アルカリ	○
主な用途		自動車タイヤ、履物、ゴム引布※、運動用品、床タイル、バッテリーケース、ベルトなどの工業用品および一般用ゴム製品

本表は財団法人日本企画規格協会プラスチック材料選択のポイントより転載したものです。ムーニー粘度とはゴム本来の柔らかさを示す値のことです。
※この表はあくまでも目安としての参考値です。